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「フィラリアについて」
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フィラリアとは、寄生虫の名前です。
心臓に住み着いてさまざまな障害を起こす細長い虫です。 長いもので28cmもあり、心臓に寄生すると、血液の循環が悪くなって 肝臓、腎臓、肺など多くの臓器に異常をきたします。 特に小型犬は心臓も小さいので、少数寄生でも重い障害を起こします。 犬たちの死因のトップがこのフィラリア症という、とても怖い病気です。
犬から犬に直接感染するのではありません。
感染した犬の血液を吸った蚊に刺されることによって、伝染していくのです。 室内で飼われている犬でも散歩の時、蚊に刺されることがあります。 するとフィラリアが感染して、成虫が心臓に住みつくことになるのです! 統計的に1年で屋外飼育犬の約15%、2年目で約90%がフィラリアに感染すると 言われています。

犬の体内に寄生したフィラリア・・・
@蚊を媒介して犬体内に侵入すると、脱皮して成長する。6ヶ月で成虫になります。
A犬体内でフィラリアの雄と雌が交尾して、
  雌は幼虫(ミクロフィラリア)を犬の血液中に生みます。
Bミクロフィラリアは犬の体内では成長できないので、犬の血液中を移動して、
  蚊がその犬を刺したときに血液と共に蚊の体内に入ります。
C蚊の体内で脱皮して、その蚊が別の犬を刺したときに、その犬の体内に侵入します。
@へと繰り返します。
ミクロフィラリアは犬の体内で成長できないんですが、1度蚊の体内に入って再び犬に侵入したフィラリアは成長します。犬糸状虫の寿命は:5-6年です。 大きさは、成虫:体長12〜18センチ(雄)、25〜30センチ(雌)、直径1ミリ程度。 乳白色でそうめん状。雄の尾部はゆるくらせんを巻いています。 ミクロフィラリアは、体長300ミクロン、体幅6ミクロン。 成長したフィラリアは犬の心臓・肺動脈などに寄生して、 心臓・肝臓・腎臓・肺に障害を発生させて、犬は死んでしまいます。 肺動脈に寄生すると肺高血圧症の原因となり、また、二次的に右心不全を起こしてしまいます。 フィラリアが分泌・排泄する物質も、様々な症状の原因となります。

フィラリア症の症状
1:食欲がなくなる
2:体重が減少する。
 -- だんだん元気がなくなってきます。
(長毛の犬は痩せたことに気付きにくいので注意!)
3:散歩に行きたがらない。
4:運動後に失神して倒れる。
 -- 運動をすると呼吸困難になって、座り込んで歩けなくなります。
5:ゼーゼーした咳をする。
 -- 散歩の時などに、喉に何か引っかかったような咳をするようになります。
6:呼吸が速くなる。
 -- 心臓が耐えきれなくなって死んでしまいます!(心不全)
7:口、眼などの粘膜に赤みがない(貧血)
8:腹囲が大きくなってきた(腹水)
 -- お腹が張ってきます。
9:尿が赤ワインのように赤みを帯びる(血色素尿)
 -- 肝臓や腎臓の機能が損なわれて、全身状態が悪化します。
   (例えば、肝硬変、腎不全、肝不全)

注意!これらの症状が出始めたら、 フィラリア症はかなり重度に進行していると考えなければなりません。フィラリア症の95%以上が上記のような慢性フィラリア症ですが、 ごくたまに突然色素虚脱症をきたすような急性症もあります。体内に寄生しているフィラリアの成虫が30匹以下程度であれば、症状が出にくいんです。
フィラリアの薬には、犬用と家畜用があり、家畜用のフィラリア予防注射液を希釈して内服液にしたり、蒸発させて粉薬に加工して、 犬用として処方されている獣医さんもなかにはいます。これは厳密に言うと違法で、又その効果も確かではないとされています。 実際にその薬を服用していて、フィラリアの寄生が生じた犬の例が報告されています。(なぜ効果の確かでない家畜用の薬を獣医さんが処方するかといえば、 原価がものすごく安いからなんです!)
動物病院自家製の薬より、ちゃんと製薬会社から出されたシートに入っている薬の方が確実です。 そういう薬を処方している獣医さんは現在は少ないと思いますが・・・。 自分の犬を守るため、獣医さんに薬品名とを聞いた方が良いですね。 代表的なフィラリア薬(月1回のタイプ)・・・現在は多少変わっているかもしれませんが。


参考までに。。。
カルドメック錠:大日本製薬。錠剤。
ミルベマイシンA顆粒:三共。顆粒。犬回虫・犬鉤虫・犬鞭虫の駆除も兼ねる。
ミルベマイシンA錠:三共。錠剤。犬回虫・犬鉤虫・犬鞭虫の駆除も兼ねる。
モキシデック錠:共立商事。錠剤。
システック:三共。錠剤。吸血ノミ産下卵の孵化阻害・
      ノミ幼虫脱皮阻害、犬回虫・犬鉤虫・犬鞭虫の駆除も兼ねる。

こうしてみるといろいろな薬があるものです。 犬回虫や犬鉤虫、犬鞭虫、ノミの駆除もかねているものもあります。 どんな薬にするのかはかかりつけの獣医師とよく相談してみて下さい。 フィラリアは正式な薬を毎月1回決まった日に飲ませるだけで、完全に予防できます。 犬を守ってあげれるのは飼い主だけです!
ただ、既に感染している犬に予防薬を服用させると、 ショックを起こす事もあるので獣医師と良く相談して内服させましょう。 予防薬を処方してもらう前に必ず血液検査を受け、感染しているかどうかチェックしましょう。

<< フィラリアを予防する3つの約束 >>
蚊がではじめる4〜11月頃に必ず行いましょう!(地域によって多少時期は、ずれます。)簡単なことですので、必ず、行ってあげましょう!

1:血液検査を忘れずにしましょう!
  フィラリアは蚊が媒介するため、夏を越すたびに感染率が高くなります。
  血液を調べれば、感染しているかどうかわかりますので、
  病院に行ってぜひチェックをして下さい。
2:毎月1回の予防薬を飲ませましょう!
  予防薬は、蚊から感染した幼虫が心臓にたどり着くまでに、完全に殺すというものです。
  投薬は1ヶ月に1回だけですよ!
3:ずっと続けてください!
  投薬は、蚊からの感染がはじまって1ヵ月後から、感染が終わって1ヵ月後までです。
  その間は必ず1ヶ月間隔で毎月1回の投薬をしましょう!
  途中で止めてしまったり、1ヶ月でも忘れると投薬がムダになってしまいます。

その他の予防・・・
蚊が犬に近寄らないようにする工夫してみましょう。犬用の蚊取り線香を使う、犬舎に網戸を付けたり、 犬に犬用の虫よけ剤を使うのも効果的です。しかし、この方法だけでは完全に予防できませんので 上記の1・2・3は必ず実行しましょう!
フィラリアの予防薬は体内に侵入した病原虫を心臓に達する前に駆除してしまう、というものです。 薬を飲むことで、一度体内に入った病原虫を定期的に駆除しているのです。 予防薬は、体内に入って1ヶ月くらいの幼虫を殺します。 これより前の段階やもっと発育の進んだ幼虫に対しては効果がありません!
薬を飲むことで1ヶ月前に体内に入った病原虫を殺している訳で、昨日や今日 入った病原虫に対しては来月投与しないといけない訳です。(ここがポイントです!) そのため、「その年の最初の内服は、最初に蚊に刺されて1ヶ月後」となり、 最後の内服は「最後に刺されてから一ヶ月後」ということになります。 その間は1ヶ月ごとに内服する事になります。 「11月に蚊はいないのに 何故 内服するの?」と思うかもしれませんが、 このような理由があるからです。

>>注意
6ヶ月以上の犬はフィラリアの子虫の確認のための血液検査が必要です。 これは前述したように、子虫がいた場合、ショックを起こしたり死亡する事があるからです。 検査の結果、子虫が認められなければ予防薬の内服薬が出されます。 子虫が認められたら、子虫をおろす投薬をして、 陰性になってから内服薬の投与を開始します。

投薬前のフィラリアの子虫の検査で陰性であっても100%フィラリアが 寄生していないかとは言いきれません。 この検査は投薬可能かどうかを見るための検査だからです。 フィラリアの成虫が単独で寄生していた場合や大量に寄生していた場合、 子虫が出てこない時があります。 フィラリア寄生の疑いがある場合はフィラリア成虫に対する検査を受けた方が良いですよ。
また、フィラリア陽性犬において、成虫駆除なしで予防薬を投与する場合 (ミクロフィラリアが居ない場合=単独で居る場合)これ以上、 フィラリアを増やさない様にするためです。成虫は体内での自己繁殖をしません。 (子虫は一度蚊の体内に入らないと幼虫にはなれないためです。) ですから、数年で今居る成虫は死滅すると思われます。
しかし、成虫が生きている間は、薬内服後 何らかの症状が でる事があります。この場合 早めの処置は必要です。 かかりつけの獣医で早めに治療を受けてください!
投薬後、吐いてしまった場合で薬がでたかどうか分からない場合は 続けて与えない!で薬をもらった病院でどうすればいいか、聞いてください! 薬を飲んで、食欲が無くなったり、吐いたり、元気がないなどを繰り返す 場合も相談した方がいいでしょう。

>>犬にフィラリアの予防薬は影響を与えないのか。
予防薬はフィラリア、鈎虫、鞭虫などの「線虫」と呼ばれる寄生虫、 そして、一部の昆虫にしか効かないので安心です。

<<治療法>>
重症の場合、外科的手術で寄生した成虫を取り除きます。 また、内科的方法で薬で成虫、幼虫を殺してしまう方法もあります。 どちらの治療方法にするかは獣医師が判断します。 症状により、強心剤・利尿剤・気管支拡張剤・などを投与することもあります。
予防薬は体内に侵入してきた幼虫には良く効きますが、大きくなって成長して 心臓に寄生した成虫には、もはや効果を発揮しません! 駆虫剤には砒素(ヒソ)を含む「メラルソミン」「メラルソニン」「チアセタルサミド」 などがあります。「イミトサイド」と言う注射はメラルソミンを含む代表的な薬で 筋肉注射することで成虫を駆虫する働きがあります。
しかし、進行している場合には駆虫薬で成虫を殺しても、死んだ虫が 大切な血管を塞いでしまい、病状を悪化させることがあります。 また、残念なことに外科的手術でも、完全に取り除けないのが現状です。 ですから、必ず予防薬を毎月投与しましょう!あなたの愛犬を守るためです。

■フィラリア新薬!
1回注射すれば6ヶ月は予防できる新薬が発売されました。 新薬「注射用モキシデックSR」は動物薬専門の共立製薬(東京都千代田区)が 米国の製薬会社と提携し、輸入販売しています。 注射で投与した薬が皮下にとどまり、半年かけて徐々に成分が放出され、 フィラリアの寄生を予防する仕組みだということです。

>>メリットとしては。。。
薬を与え忘れるのを防げるのが一番のメリットです。 蚊が出る期間は地方によってちがいますが、従来の投薬で月1回だと7回投与が必要な ケースが平均的ですが、実際に与える回数は平均3.5回とか、4.1回というデーターも あるくらい、忘れやすいものなんだそうです。。。 また錠剤では、あげたつもりが、後から犬が吐き出している場合もあり、それも防げます。

>>副作用!
農水省には数件の死亡例が報告されています。 いずれも注射後、ショック症状が出て死亡しています。 3例は新薬の単独の使用で、1例はメーカー側で禁止していた 狂犬病の予防注射と併用していたそうです。 予防のページにで記載してある、既にフィラリアに感染している状態での 予防薬の投与後のショックとは異なります。これは、モキシデックSRのショックによる死亡例です。
接種後むくんだり、熱が出たりという副作用例がでることがあるようです。 死亡例があることも含め副作用について理解し、それでも飼い主が強く希望する場合は、 接種しているようですが、私個人的にはお勧めはしません。 内服薬の方が現時点で約100%の予防と駆除が可能、しかも安全ですからね♪
かかりつけの獣医師と副作用や他の選択肢について、詳しく説明を受け、 よく相談のうえ、決断されることをお勧めします。 説明が分からない時は、分からないと医師にはっきり言いましょう!

>>人間への感染もありますよ
ヒトの症状は肺糸状虫症と肺外糸状虫症とに分けられ、 現在までに国内で約90例の報告があります。 肺糸状虫症は幼虫が肺血管内に閉鎖を起こし、発熱・咳・痰・胸痛などの症状を引き起こします。 時には皮下・腹・眼球・子宮などに腫瘍を形成します。
幼虫は蚊からヒトに侵入するが犬の場合とちがって、大体の場合死滅します。 しかし、まれに死滅せず、ヒトの体内である程度成長して、 肺や皮下組織に侵入して肉芽腫を作る事が分かってきたようです。
肺レントゲンではコイン状の影となって写り、肺ガンと診断されることもあります。 治療は今は外科的に取り除く意外手はないそうです。
感染は40才以上に多く、免疫の弱ったヒトや何度も蚊に刺されたヒトは、 フィラリアがヒトの体内で生き残る様になったのでは?と考えられています。

>>フィラリア予報?
なんとこんなものまであるんですよ! HDUという計算方法で気温と前年の蚊の発生日から算出される方法で 毎年だいたい東京で5月中旬頃と予想されています。 本年は桜の開花が1週間以上速い事を考えると 本年の予想は東京5月中旬前が始まりではないかと推測できそうですね。 もちろん、あくまで推測ですので、4〜11月はしっかりフィラリアの予防をしましょうね♪


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