《Dr.石井のしつけ講座》

◆犬の服従訓練(しつけ)
 と問題行動の予防

01 はじめに

02 犬の本能・習性と正常行動

03 犬の学習理論

04 社会化期

05 しつけ:服従訓練とオペラント訓練技法1

06 しつけ:服従訓練とオペラント訓練技法2

07 問題行動と行動療法1- 攻撃行動について -

08 問題行動と行動療法2- 攻撃行動について -

09 問題行動と行動療法3- 攻撃行動について -

10 問題行動の予防

.
《Dr.石井のしつけ講座》
トップ

.

犬の服従訓練(しつけ)と
問題行動の予防[10]

「問題行動の予防」

.

犬が問題行動を起こすか否かは、遺伝的要因と環境的要因があります。環境的要因にも子犬のときから成犬になるまでの間に様々な要因があり、それらが相互に影響しあいながら決まるものです。しかし、一般的に注意しなければならないことについて説明します。

犬の問題行動は飼い主が困らなければ通常問題化しませんが、「なぜ犬を飼ったのか」ということをもう一度考え直すことも必要でしょう。前にも述べましたが、犬を飼う時に「言うことをきかない、噛みつく犬に育てよう」と思って飼う人はいません。誰もが「信頼関係のある楽しい犬」を思い、飼い始めるはずです。しつけができないと飼い主の犬も不幸です。
ここでは、犬を飼い始める時から実際に飼ってから、問題行動を起こさないようにいくつかの注意事項にまとめてみました。

1:犬を飼う前に考慮すべき事

◎家庭の環境にあった犬を選ぶ
家庭の環境をよく考え小型犬か大型犬かなど、犬の大きさのことを考えなければなりません。大きければ散歩の長さ(運動量)や手入れに時間がかかり、それだけの時間がない家庭には不向きでしょう。その他性質、性別、活動量など家庭の環境を考慮しなければなりません。犬の行動ニーズにあった環境を準備できるかは重要なポイントです。
◎購入時期や購入先を選ぶ
犬を飼うのに理想的な飼い主と飼育環境があったとしても、犬自身に遺伝的な要因があったり、社会化期に刺激の少ない環境で飼われていた場合には、問題行動の発生する確率が高くなります。ですから、犬が育った環境や両親(特に母犬)を見せてもらうことは重要です。更に十分な社会化期を過ごした子犬を選ばなければなりません。
◎家族全員の合意
犬は群れで行動する動物です。犬のしつけは家族の誰か一人が行うのでなく、家族全員で行わなくてはなりません。ですから、家族全員の合意のもとに飼う必要があります。

2:犬を飼い始めてから注意すべきこと

◎しつけをして、飼い主と犬の良い関係を構築する
家族の人たちが犬から信頼されるリーダーになれるように一貫性のある服従訓練をはじめとする「しつけ」を行い、犬がリーダーのもとで安心した生活が送れるようにしなければなりません。
◎飼い主の環境に馴らす
たとえ社会化期を理想的に過ごしたとしても、新しい飼い主の環境すべてに順応するわけではありません。一緒に買い物ができるように、街の中に馴らしたり、他の犬にあわせるなど、新しい環境や、新しい刺激に馴れさせることが大切です。トイレットトレーニングは家の中や敷地内でするようにし、散歩中の排便排尿はさせないようにしつけましょう。
◎きちんとした健康管理を行う
毎日の運動、ブラッシングをはじめ定期的なワクチン接種やフィラリア症の予防など、しっかりとした健康管理を行わなければなりません。具合が悪い時には、すぐに獣医師の診断を受けましょう。何日も様子をみるといったことをしてはいけません。


copyright(c)2003 [Evergreen Dog Field] All Right Reserved
.